2021年度 第18回 国家資格キャリアコンサルタント試験(JCDA)実技試験(論述)解答例
(中里文子)
※模範解答ではありません。
[問い1] 事例ⅠとⅡはキャリアコンサルタントの対応の違いにより展開が変わっている。事例ⅠとⅡの違いを下記の5つの語句を使用して解答欄に記述せよ(同じ語句を何度使用しても可。また語句の使用順は自由。解答用紙に記述する際には、使用した指定語句の下に必ずアンダーラインを引くこと)。(15点)
指定語句: 先入観 ものの見方 助言 共感 自問自答
6行
事例Ⅰでは、「何かしっくりこなくて」という相談者の感情を受容、共感することなく、「~は大きな挑戦」「そんな時は不安になる」などのようにCCtの先入観により助言するため相談者は納得できず、「でも…覚悟はできているつもり」と抵抗している。その上、今までの経験を活かし、再雇用を再考することを勧め、問題解決につながっていない。一方事例Ⅱでは、「やりがい」に注目しこれまでの働き方について自問自答することで、他の人からの期待に応えるために働くことが良いと思ってきたものの見方に引っ張られている自分がいることに気づき、今までにとらわれない新たな働き方を見出し、問題解決に向かう展開となっている。
[問い2] 事例ⅠのCCt7と事例ⅡのCCt10のキャリアコンサルタントの応答が、相応しいか、相応しくないかを考え、「相応しい」あるいは「相応しくない」のいずれかに○をつけ、その理由も解答欄に記述せよ。(10点)
2行x2
事例Ⅰ CCt7 相応しくない
CL7での「何かしっくりこなくて」という相談者の感情を受容、共感することなく、CCtの主観や価値観に基づき「~は新しいことへの大きな挑戦で不安になる」と断定したため、相談者の感情に齟齬が生じている。
事例Ⅱ CCt10 相応しい
CL8~CL9での相談者の発言を整理し要約して伝え返していくことで、「期待に応えることがモチベーションになっていた」と・・・・・(全文を販売中/こちらから)