(代表中里文子のコラム/2016.8.20)

人間の男女間の脳の構造の違いの中で代表的なのは、右脳(5感覚機能)と左脳(言語機能)をつなぐ(情報のやり取りをする)脳(のう)梁(りょう)の形と大きさの違いです。女性は男性に比べて脳梁が太いため、一度に多くの情報を同時処理できるのです。

女性は、思考や会話をするときに、右脳と左脳の間で多量の情報のやり取りをして脳全体を使うため、ある行為をしながら全く別のことを行うのが得意なのです。

一方、男性は脳梁が細く部分的に脳を使うため、一つの事に集中する傾向にあります。会話の時も、男性はほとんど言語中枢がある左脳を使って話をするため、理論立てて必要事項だけを伝える傾向にあり、女性からは「冷たい」「薄情」「誠意が見られない」「もっとほかに言い方があるでしょ」ととられることもよくあります。

かつて人間が狩猟民族だったころ、男性は狩りに出て一心に獲物を狙うため、「トンネル視野」という一点集中型の思考スタイルが発達しました。一方、女性は男性が狩りに出ている間に家(村やコミュニティ、家族)を守るため、他者(隣近所や村の仲間)と力を合わせる必要がありました。自分にお乳が出なければ、隣の奥さんから自分の子のためにお乳をもらう必要があったので、コミュニケーション能力を高める必要がありました。そのため、女性は、「周辺視野」という周りに気を配りながら物事を進める思考スタイルが発達しました。

女性が彼に「仕事の合間にトイレに行く時間があるんだから、メールを返してくれたっていいじゃない」というけれど、女性が仕事中に今晩のおかずを考えたり、来週のデートに着ていく服を考えたりするのと同じようには、男性は気を使えないってことですよね。それって彼が決して彼女に愛情がないわけではないのですけれど…(笑)ではまた。


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