（代表中里文子のコラム/2021.7.26）
人生では、ある偉大な法則が働いています。
そのひとつ、「マーフィーの法則（Murphy’s law）」とは、「失敗する可能性があるものは失敗する」「落としたトーストがバターを塗った面を下にして着地する確率は、カーペットの値段に比例する」など、アメリカの空軍発祥の経験則をまとめたもので、ジョセフ・マーフィー博士はそれを人生の「ゴールデンルール」と呼びました。「不都合を生じる可能性があるものは、いずれ必ず不都合を生じる”Everything that can possibly go wrong will go wrong.”」というたぐいの「経験則」です。
偉大な精神神経科医であり心理学者であるオーストリアのジグムント・フロイト博士は人の心を「意識できる意識（顕在意識）レベル」と、「意識できない無意識（潜在意識）レベル」があると想定しました。普段の私たちの思考や行動は、「意識レベル」で行っています。しかしながら、私たちの行動は、「無意識レベル」にある勘や感覚、経験則、「なんか変だなあ・・」のような身体感覚などの影響を知らず知らずに受けています。つまり、違和感やネガティブ感情から、悪いことを考えれば悪いことが起こります。また、おみくじで大吉が出たから良いことが立て続けに起こる、と良いことを考えれば、良いことがそれに従って生じます。「無意識（潜在意識）」は、行動に働きかけます。
「無意識（潜在意識）レベル」にある不安や予感は「当たってしまう」のです。なぜなら、「こうなったら困る」と潜在意識に何度も働きかけ、刷り込んでいるからです。例えば、このようなことで思い当たる節はありませんか?
- 満員電車の中で、自分の立っている前の席だけが空かない。
- あわてて飛び乗った電車は、反対の方向へ行く電車だった。
- 自分がプリントアウトしようとすると、プリンタは故障する。
- やっと探し当てたお目当てのお店は「本日休業」と書かれた張り紙が貼ってある。
- 選択問題は、最初に選択したものが正しい。
- 今日は傘を持たなくてもいいかなという判断は、たいてい後悔する。
- あと5分で仕事が終わると思うと、お客様から電話がかかってくる。
- 車を洗うと雨が降る。
- バックアップしようと思ったときは、バックアップできない状況である。
しかしながら、「マーフィーの法則」を上手く利用すれば成功することができるようです。マーフィー博士の理論の中核は「偉大な力は自分の中にある」ということであり、いたってシンプルなポジティブ思考です。そういえば、ネガティブ思考の人は、「もしこうなったらどうしよう…」という問題が次々に起き、逆に、ポジティブ思考の人は次々いい方向へ進んでいきますね。そのコツは、「無意識（潜在意識）」に強く働きかける（念じる）ことだそうです。
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それではまた。
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